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【海外医学部への道】 海外医学部の特徴や日本での医師免許取得までの流れ

入試情報

2025.02.09

国内の医学部進学は長らく「医師になるための唯一の道」と考えられてきましたが、グローバル化の進展により、新しい選択肢として海外の医学部進学を検討するケースが増えています。英語による授業や多国籍の学生との交流が国際的な視野を広げ、キャリアの選択肢を広げる原動力となるだけでなく、経済的なメリットを享受できる場合もあります。

本記事では、海外医学部進学のトレンドや経済的・教育的なメリットに加え、各国医学部の特長、日本で医師資格を取得する際のステップまでを徹底解説します。


目次


日本の医学部の高い壁となる「競争率」と「学費」

令和6年度に文部科学省が発表した統計によると、日本には81校の医学部があり、募集定員は約9,500人ですが、毎年約12万人が受験しており、合格率は全国平均で約8%と、非常に狭き門となっています。

また、学費の面でも大きな負担があり、国立大学では6年間で約360万円前後ですが、私立大学では平均3,200万円、一部では4,000万円以上に達することもあります。このような高額な学費が、医学部進学を諦める要因になることも少なくありません。

こうした厳しい状況の中で、新たな選択肢として注目されているのが海外医学部進学です。国や大学によっては、日本よりも学費が抑えられ、幅広い入試方式が採用されていることから、多くの学生が海外での医学部進学を検討するようになっています。


海外医学部進学の特長

海外医学部進学の大きな特長は以下の4つです。

(1) 入試の門戸が広い

入試のポイントは国によって異なりますが、日本のように偏差値を重視する方式とは違い、一人ひとりの適性や能力を総合的に評価する国が多いです。

科目試験の点数だけでなく、個性や将来の可能性も重視されるため、試験では基礎的な理系知識や論理的思考力を問う問題が多く出題されます。そのため、数学や物理の難しい問題が苦手な方でも挑戦しやすい入試方式と言えるでしょう。

(2) 学費が比較的安価

日本の医学部、特に私立大学では、6年間の学費が平均で3,200万円ほどかかるため、大きな経済的負担になることもあります

その点、海外の医学部はこれと比べて学費が抑えられている場合が多く、費用面でも魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう

(3) 卒業後に日本の医師免許取得も可能

医学部で学ぶ内容は、国内大学と海外大学で大きく変わることはありません。海外の医学部で学んだ場合でも、日本の医師国家試験に合格すれば、日本で医師として働くことが可能です(図1)。

ただし、海外の医学部を卒業した方が日本の医師国家試験を受験するには、厚生労働省が行う個別審査を受ける必要があります。この審査で適切な基準を満たしていると認められれば、「日本語診療能力調査」を経て医師国家試験の受験資格が得られます。

もし基準を満たしていないと判断された場合は、予備試験の受験や1年以上の実地修練が必要になることがあります。そのため、海外の医学部を選ぶ際は、将来的に日本で医師として働くための手続きもあらかじめ確認しておくことが大切です。

図1) 日本の医師国家試験の流れについて

(4) 様々なキャリアパスが選択できる

このように、日本の医師国家試験を受験して日本で医師として働く道はもちろん、卒業した国で医師免許を活かし、そのまま現地の病院や医療機関で働くことも可能です。

また、WHOや国連、国境なき医師団などの国際機関で、医師や医療分野の専門家として活躍する道も開かれています。海外の医学部で学ぶことで、さまざまな国や地域で医療に携わるチャンスが広がります。

 国・地域ごとの医学部入試と制度

アメリカの医学部

アメリカの大学には、日本のような「医学部」はなく、医学の勉強は大学院レベルの「メディカルスクール」で行われます。そのため、まず一般の大学を卒業し、その後メディカルスクールへ進学する必要があります。

メディカルスクールは、アメリカ国内の医療発展に貢献できる人材を育成することを目的としており、多くの税金が投入されています。そのため、一部の州立大学では外国人の入学が制限されている場合があります。また、入試では大学時代の成績やエッセイ、推薦状、課外活動、テスト、面接など、さまざまな要素が総合的に評価されます。

学費は非常に高額で、大学とメディカルスクールを合わせると約3,000〜5,000万円にもなることが一般的です。メディカルスクールを卒業した後は、USMLE(United States Medical Licensing Examination)という3段階の試験(Step1〜3)に合格すると、医師免許を取得することができます

アメリカで医師を目指すには、長い道のりと高額な学費が必要になります。そのため、計画的な準備や情報収集、奨学金の活用など、戦略的に進めることが大切です。

中国の医学部

中国の医学部には、5年制の医学部や東洋医学を学ぶ大学など、さまざまなタイプがあります。日本で医師免許を取得することを考えている場合は、厚生労働省の個別審査基準を満たしているカリキュラムかどうかを確認することが大切です

授業は、中国語で行う大学と英語で行う大学の2種類があります。日本に事務局を設置している大学もあり、留学生向けのサポートが充実している学校も多くあります。

学費は年間100〜150万円程度の大学が多く、費用面でも魅力的な選択肢となっています。中国語学習に抵抗がない方にとっては、非常に良い環境と言えるでしょう。

ハンガリーの医学部

ハンガリーの医学部は、早くから英語のプログラムを導入しており、多くの日本人卒業生がEU内外で医師として活躍しています。

学費は年間約250万円と、日本の私立医学部と比べて抑えられているのも魅力の一つです。現在、センメルワイス大学、ペーチ大学、セゲド大学、デブレツェン大学の4大学が英語の医学プログラムを提供しており、入学前には1年間の予備コースが用意され、本科進学率は90%以上と高いため、基礎学力に不安がある方でも挑戦しやすい環境です。

ただし、入学後の学習は厳しく、6年間でストレート卒業できる割合は30%前後、約3分の1が途中で退学するといった現状もあります。

チェコの医学部

チェコでは、国立マサリク大学や国立カレル大学が英語の医学プログラムを提供しており、日本人向けの枠も設けられています

学費は年間250~300万円で、生活費を含めても6年間で約3,000万円に収まる点も特長の一つです。

入学後、3年生までは基礎医学や解剖学などの座学が中心で、4年生からは病院実習で臨床科目を学びます。試験は筆記に加え、期末試験では口頭試問も実施されるため、しっかりとした学習が求められます。

6年間でストレート卒業できる割合は30%前後と厳しく、学習負担は決して軽くありませんので、チェコでの医学部進学は、しっかりとした準備と覚悟を持って挑戦することが大切です。

イタリアの医学部

イタリアには、英語で医学を学べる大学が国公立・私立合わせて21校あり、EU圏外の留学生枠として960名分の枠が設けられています

ミラノ大学やボローニャ大学などの名門国立大学では、医学と工学のダブルディグリーが取得できる最先端のプログラムもあり、世界中から多様な背景を持つ留学生が集まっています

イタリアの医学部を卒業すると、EU圏内で有効な医師免許を取得できるため、イタリア国内だけでなく、ドイツやフランスなどのEU諸国でも医師として働くことが可能です。

入学試験には、日本の高校卒業資格が受験要件として認められている**IMAT(イタリア国公立英語医学部共通入学試験)**が使用されており、日本の共通テストと似た方式で行われるため、日本の大学と併願する学生も多いです。

学費は国公立大学で年間約30万円、私立大学でも約300万円程度と、日本の私立医学部と比べると非常に安価です。また、平均卒業率が90%以上と、卒業しやすい環境も特徴の一つです。


入念な情報収集と吟味が必要

国際性がますます求められる現代において、医師を目指す学生にとって海外の医学部進学は、日本国内の医学部と並ぶ有力な選択肢のひとつになっています。

特に、英語で医学を学ぶことは、将来の臨床や研究の幅を広げ、国際的な環境で活躍する大きなチャンスになります。また、近年では大学公認の事務局が設置され、日本人学生の受け入れを積極的に行う大学も増えているため、以前に比べて海外医学部への進学は身近なものになりつつあります。

一方で、国によって入試の方法や学費に違いがあり、一部の国では留年や退学のリスクが高い場合もあります。そのため、海外医学部を目指す際には、各国の正確な情報を集め、教育環境やサポート体制をしっかりと確認することが大切です

自分に合った進学先を慎重に選ぶことで、将来のキャリアの幅を広げましょう!

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