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♦️2024年IMAT試験分析 物理&数学♦️

入試情報

2024.09.18

出題トピック

〈物理〉
物理分野では6問が出題され、各設問のトピックは以下の通りでした。

・運動学 – 2問
 ├ 単振動 – 1問
 └ 振動 – 1問
・力学 – 1問
 └ 仕事率 – 1問
・熱力学 – 1問
・電気と電磁気学 – 2問
 ├ 抵抗 – 1問
 └ 電子の運動に対する磁力の影響 – 1問

〈数学〉
数学分野では7問が出題され、各設問のトピックは以下の通りでした。

・数値集合と代数 – 2問
 ├ 整数指数の累乗 – 1問
 └ 不等式 – 1問
・関数(対数の性質を含む) – 1問
・確率 – 1問
・幾何学 – 3問
 ├ 三角関数 – 1問
 ├ 体積の測定 – 1問
 └ 円 – 1問

問題分析

〈物理〉
今年の物理は、設問ごとに難易度にバラつきがありました。
Q57のように簡単な公式に基づく設問もあれば、Q56やQ59のように中難度の設問もあり、Q58は特に難しい設問でした。
なお『流体力学』や『物理量とその測定』に関する問題は出題されませんでした。

また、昨年のIMATでは物理が5問だったのに対し、今年は6問出題されたことに加え、昨年とは出題傾向も異なっていました。

特に『運動学』の分野において、例年は「速度」「加速度」「運動」などに関する出題がありますが、今年は「単振動」や「振動」に関する出題があり、これは過去にない傾向でした。

〈数学〉
今年の数学は、それほど難しくありませんでした。
全体的に難易度は中程度であり、出題傾向も昨年と同様で、特に「幾何学」や「代数」の設問は高得点が狙える内容でした。
なお、事前に「出題範囲」として指定されていた全ての分野から出題されました。

また、昨年のIMATでは数学が8問出題されたのに対し、今年は7問出題でした。
「不等式」から1問、「確率」から1問、「第数式の簡略化」から1問、「関数(対数の性質を含む」から1問出題されたところまで昨年と同一であったため、過去問対策をしていた学生ほど高得点が取りやすい内容でした。

難易度

〈物理〉
基礎的な公式に基づいた設問が複数ありました(例:「仕事率」「抵抗」「圧力-体積の関係」など)。
一方で、Q58の「磁場中の電子の運動」の設問を解くためには、電磁気学と円運動の交差点に関して深く理解している必要があり、かなり難しい設問となっておりました。

総合的に、物理をしっかりと勉強した学生であれば3~4問は簡単に正解でき、物理があまり得意ではない学生でも2~3問は正解できる難易度でした。(なお、Q55は選択肢に誤りがありました。)

また、例年よく出題される範囲と新しい範囲のそれぞれからバランスよく出題されたため、全体的に学生の知識がしっかりと得点に反映されるような試験内容だったと言えるでしょう。

〈数学〉
Q48やQ50などは、その分野をある程度勉強した学生であれば正解しやすい設問となっておりました。
一方で、Q51(不等式)やQ52(円の幾何学)で正解するには、より高度な知識が必要でした。

総合的に、数学をしっかりと勉強した学生であれば5~6問は簡単に正解でき、数学があまり得意ではない学生でも3~4問は正解できる難易度でした。

また、全ての範囲からバランスよく出題されたため、こちらも全体的に学生の知識がしっかりと得点に反映されるような試験内容だったと言えます。


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