イタリア私立医学部|全5大学の学費を整理しよう!

大学情報

はじめに

イタリアには国公立大学の英語医学部コースだけでなく、現在私立大学の英語医学部コースも5大学存在します。以前の記事では国公立大学の英語コース入試であるIMATについて詳しく解説しましたが、実はイタリアの私立大学でも英語で医学を学べる環境が整っています。

本記事ではイタリアの私立大学医学部の学費を中心に、各大学の特徴や日本の私立医学部との学費比較などもあわせて解説していきます。イタリア医学部進学をお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください!

イタリア私立医学部とは

イタリアの私立大学医学部英語コースは、国公立と異なり、各大学が独自に入試(筆記試験や面接試験など)を実施しています。入学者選抜のスケジュールや応募条件、学費体系は大学ごとに異なるため、志望する大学の要項をしっかりと確認する必要があります。

また、私立大学は国公立大学と比べると学費は高めに設定されている一方、手厚いサポートや最新設備を備えた施設が整っているところが多いのも魅力といえるでしょう。

加えて、サンラファエレ大学やヒュマニタス大学などの大手私立医療グループの中核となる私立大学は海外から多くの著名な教授陣を招聘しており、そのコネクションなどから在学中の海外研修、卒後の就職や研究・臨床留学を考える学生にとって有利な環境が整っています。

5つの私立大学の学費一覧

ここでは現在英語コースが開講されているイタリアの私立大学医学部5大学の学費を紹介します。

  1. サンラファエレ大学(ミラノ)
  2. ヒュマニタス大学(ミラノ)
  3. カトリカ大学(ローマ校・ボルツァーノ校)
  4. ユニカミラス大学(ローマ)
  5. ビオメディコ大学(ローマ)

各大学の1年間の学費と、6年間合計の学費を次の表にまとめました。

大学名年間学費6年総額日本円換算都市
サンラファエレ大学€20,000€120,000¥19,200,000ミラノ
ヒュマニタス大学€23,000€138,000¥22,080,000ミラノ
カトリカ大学ローマ校€18,000€108,000¥17,280,000ローマ
カトリカ大学・ボルツァーノ校€18,000€108,000¥17,280,000ボルツァーノ
ユニカミラス大学€21,000€126,000¥20,160,000ローマ
ビオメディコ大学€18,000€108,000¥17,280,000ローマ
※日本円換算欄では1€=160円で計算しています。
※上記金額は概算であり、為替レートや大学の方針変更により変動する場合があります。

サンラファエレ大学

  • 所在地:ミラノ
  • 特徴:イタリア最大の私立医療グループ「GSD」に併設されており、北イタリアの医療の中心的存在として知られています。世界大学ランキングでもイタリア私立医学部の中で第2位にランクインし、研究力と臨床実績の高さが評価されています。イタリアの医学部として初めて英語コースを開設したことでも有名で、卒業後は海外での就職や留学が盛んに行われています。

ヒュマニタス大学

  • 所在地:ミラノ
  • 特徴:イタリア第2の規模を誇る「ヒューマニタスグループ」に併設されており、新設ながら勢いのある大学です。学生の国際比率が高く、EU圏外の留学生も多く在籍しています。また、ミラノ工科大と連携したMedTechは、医学と生体工学の両方の学士を取得可能なダブルディグリープログラムとして有名です。

カトリカ大学

  • 所在地:ローマ・ボルツァーノ
  • 特徴:ヨーロッパ最大のカトリック系総合大学として知られる名門大学です。世界大学ランキングにおいてもイタリア私立医学部1位であり、卒業後も国内外で高い評価を得ています。付属病院の「ジェメリ大学病院」はイタリアベストホスピタルに度々選ばれるなど、イタリア有数の医療施設として知られています。

ユニカミラス大学

  • 所在地:ローマ
  • 特徴:大学の全学部が英語コースのみで構成された新設大学で、留学生の割合が非常に高いことが特徴です。グローバルな視点を持つ医師を育成する方針を持ち、政府との繋がりも強いです。附属病院は持たないものの、ローマ市内の主要医療機関と提携しているため、最先端の臨床現場で実習を行う機会に恵まれています。

ビオメディコ大学

  • 所在地:ローマ
  • 特徴:イタリア国内でも比較的新しい総合医療大学として、医学と生物工学・情報工学などの先端技術を融合したカリキュラムを提供しています。ヒュマニタス大学と同じくMedTechプログラムを導入しており、附属病院では先端医療機器を活用した高度な臨床教育を実施。国際的な研究プロジェクトや共同研究に力を入れていることでも知られています。

日本の私立医学部との比較

イタリアの私立医学部は国公立大学と比べると学費は高めですが、日本の私立医学部と比較すると総額が低めに抑えられるケースが多いです。日本の私立医学部では、一般的に6年間の学費総額が2,000万円〜4,000万円超となる大学も珍しくありません。場合によっては、初年度納入金だけで数千万円という大学もあります。

一方、イタリアの私立医学部6年間の学費総額は約€108,000〜€138,000程度で、為替レートが1€=160円の場合、約1,700万円〜2,200万円という計算になります。もちろん、渡航費や生活費、語学準備などの諸費用も別途かかりますが、トータルで考えても日本の私立医学部よりは学費負担が低くなる可能性が高いです。

まとめ

本記事では、イタリアの私立医学部である5大学の学費を中心に、日本の私立医学部との比較も含めて解説しました。イタリア私立医学部への進学を検討する上では、学費だけでなく入試形式や教育環境、自分の将来のキャリアを見据えたカリキュラムを提供しているかどうかも重要な判断材料となります。

当校では、最新の大学情報はもちろん、合格者の実体験や現地病院の事情などを総合して、志望校選びや入試対策をサポートしています。無料の個別相談会も随時実施しております。「直接話を聞いてみたい」という方はお気軽にお申し込みください。複雑な出願手続きや受験準備を円滑に進めるためのアドバイスはもちろん、現地での生活サポートや卒後の進路に関する情報もお伝えいたします。

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