2025年最新! イタリア留学生の生活事情。

現地での生活

イタリアの大学に留学する学生は、どんな日々を送っているのでしょうか?本記事では、ローマやミラノを中心に、ボローニャ、パヴィア、ナポリなど留学生の多い主要都市での生活事情を、最新情報を踏まえて詳しく解説します。大学周辺の家賃相場や物価、住まい探しのコツ、生活費を抑える節約術、医学部生のアルバイト事情、日本との食文化の違いなど、留学生に役立つポイントを網羅しました。これからイタリア留学を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。


大学周辺の家賃・物価 ~主要都市の最新相場~

ここ数年、イタリア全体で家賃が上昇傾向にあり、大学が集まる大都市では学生需要の高さもあって顕著な値上がりが見られます。以下はルームシェアと一人暮らしの目安です。

ルームシェアの平均家賃

  • ミラノ(Milano)
    • 650~900ユーロ/月
    • 中心部や人気エリアだと900ユーロを超えるケースも珍しくありません。
  • ローマ(Roma)
    • 550~800ユーロ/月
    • 観光地に近いほど価格は高い傾向があります。
  • ボローニャ(Bologna)
    • 500~700ユーロ/月
    • 学生が多く物件の動きが早いため、早期の情報収集が重要です。
  • ナポリ(Napoli)
    • 400~600ユーロ/月
    • 北部に比べると割安感はあるものの、治安の良いエリアは価格も上がりがち。
  • パヴィア(Pavia)
    • 450~550ユーロ/月
    • ミラノ近郊でありながら、まだ比較的低めの家賃が魅力です。

一人暮らしの平均家賃

  • ミラノ(Milano)
    • 1,200~1,600ユーロ/月
    • 中心地では2,000ユーロ近い物件もあり、全国トップクラスの高さです。
  • ローマ(Roma)
    • 900~1,300ユーロ/月
    • 大学周辺や歴史的中心地は1,400ユーロ以上になる場合も。
  • ボローニャ(Bologna)
    • 700~1,100ユーロ/月
    • 大学街のため需要が集中し、物件争奪戦が起きやすいです。
  • ナポリ(Napoli)
    • 600~900ユーロ/月
    • 北部ほどではないものの、アクセスや治安が良いエリアはさらに高騰しがち。
  • パヴィア(Pavia)
    • 650~900ユーロ/月
    • 街の規模は小さいものの、駅や大学に近い人気物件は早めに押さえる必要があります。

留学生向け住まい探しのコツ

イタリアで住まいを探す際は、大学寮、シェアハウス、一般賃貸の3つが代表的な選択肢です。それぞれの特徴に加え、家探しに役立つ具体的なサイトや方法を紹介します。

  • 大学寮
    • 留学生向けの学生寮や提携レジデンスは家賃が比較的安く、キャンパスにも近いのが魅力。
    • 人気都市では募集枠が少なくすぐに埋まるため、大学の国際課や公式サイトから募集開始時期をこまめにチェックするのがカギです。
  • シェアハウス
    • イタリアの大学生には一般的なスタイルで、光熱費を含めた固定費を抑えやすいのがメリット。
    • 現地の学生やほかの留学生との共同生活は、イタリア語や異文化に触れる良い機会にもなります。
  • 一般賃貸物件
    • 一人暮らしや家族と暮らす場合に適していますが、大都市の中心部はとにかく高額。
    • 築年数が古い物件も多いため、内見時に設備をしっかり確認することが大切です。仲介会社を利用する場合は家賃の1か月分程度の手数料を見込んでおきましょう。

家探しに役立つサイトや方法

  • 不動産検索サイト
    • イタリア全土で人気なのは「Idealista」「Immobiliare」「Subito」「Casa.it」など。
    • 物件の写真や間取り、場所を地図上で確認できるため、到着前に大まかな相場を把握したり、気になる物件をピックアップしたりするのに便利です。
  • ローカル掲示板・SNS
    • イタリア人学生が多用する「Bakeca」などのサイトにも物件情報が集まります。
    • Facebookの留学生コミュニティや大学の公式・非公式グループでは、先輩留学生や卒業生が部屋を引き継ぐ情報を提供していることがあります。
  • 大学の国際課や留学生ネットワーク
    • 大学が提携している不動産エージェントや、学生向け物件の情報を直接案内してくれる場合もあります。
    • 知り合いづてに紹介された物件は契約がスムーズに進みやすい点もメリット。
  • 現地に到着してからの内見
    • 到着前に短期滞在先(Airbnbやホステルなど)を確保し、現地で複数の物件を内見して決める方法も一般的。
    • 実際に見てみると設備の老朽具合や治安、交通アクセスの良し悪しが掴みやすいです。

生活費を抑える節約術

イタリアでの留学生活は家賃に加え、食費や通信費なども積み重なると大きな出費になります。ここでは、少しでも節約するためのコツをまとめました。

自炊派におすすめのスーパー事情

  • ディスカウント系スーパー
    「Lidl」「Eurospin」「Penny Market」など、ディスカウント系スーパーは全体的に価格が低めで、セールも頻繁に行われます。パスタやトマト缶、豆類など、長期保存できるものはセール時にまとめ買いをするとかなりお得です。
  • ミドル~大手チェーン
    「Esselunga」「Coop」「Conad」「Carrefour」などは品揃えが豊富で、品質も安定しています。一方でディスカウント系に比べるとやや割高ですが、自社ブランド商品(プライベートブランド)を選べば比較的安く抑えられます。
  • 価格の目安
    • パスタ(500g):0.8~1.5ユーロ程度
    • 牛乳(1ℓ):1.2~1.5ユーロ程度
    • 卵(6個入り):1.5~2.5ユーロ程度
    • 鶏胸肉(1kg):6~10ユーロ程度
    • 果物・野菜(1kg):1~4ユーロ程度(種類や旬によって変動)

市場をこまめに利用すると旬の野菜や果物を安く手に入れられ、栄養バランスを保ちながら食費をぐっと抑えることができます。


ファストフード・マクドナルドの相場

  • マクドナルド
    イタリアのマクドナルドは日本と同様に気軽に利用できるチェーン店です。ビッグマックのセットで8~9ユーロ前後が目安で、単品のバーガーなら3~5ユーロ程度のものが多いです。都心部の店舗ほど若干高めになる傾向があります。
  • その他ファストフード
    イタリア発のピッツァ・パニーニ系のファストフード店も点在しています。ピッツァの1カットを気軽にテイクアウトできる店なら1.5~3ユーロ程度で小腹を満たせるので、学生の簡単な昼食に重宝します。

町中のレストランの相場

  • カジュアルなトラットリアやピッツェリア
    イタリアらしい大衆食堂やピッツェリアでは、マルゲリータピッツァが5~8ユーロ前後、パスタ1皿で7~12ユーロ前後が一般的です。場所によってはカバーチャージ(coperto)が1~3ユーロかかることもあるので注意しましょう。
  • リストランテや観光地のレストラン
    もう少し格式のある店や観光客が多いエリアのレストランでは、1皿あたり10~15ユーロ、メインディッシュ(肉や魚料理)は15~25ユーロ程度になることも。ワインを追加するならさらに上乗せされるため、外食は1回15~30ユーロほどを想定しておくと安心です。
  • 学生向けランチメニュー
    学生街や大学近くのカフェ・レストランでは、ランチタイムにパスタやサラダ、ドリンクをセットで5~8ユーロ程度で提供する場所があることも。うまく活用すれば自炊の合間にリーズナブルに外食を楽しめます。

デリバリー(宅配)の相場

  • デリバリーアプリ・サービス イタリアでは「Just Eat」「Glovo」「Deliveroo」などのアプリを利用して簡単に宅配を注文できます。店によって対応状況は異なりますが、ピッツァやパスタなど幅広いメニューが選べます。
  • 料金の目安
    • ピッツァ1枚:7~12ユーロ程度
    • パスタやメイン料理:8~15ユーロ程度
    • 配送料(delivery fee):2~5ユーロ程度

場所(都市中心部か郊外か)や時間帯によって配送料が変動することがあり、とくに週末の夜はデリバリー需要が高まるため、やや割高になることもあります。


上手に食費をコントロールするコツ

  1. 自炊メイン+時々外食のバランス
    自炊を基本とし、週末や友人との集まりの時だけ外食やデリバリーを楽しむスタイルが最も経済的。特に授業が忙しい平日ほど、作り置きを活用すると外食費を抑えやすいです。
  2. 割引セールを狙う
    スーパーでは週替わりのセールがよく行われているので、広告やアプリをチェックしてお得な商品をまとめ買いすると効率的に節約できます。
  3. 学食・学生街のお店を活用
    大学の食堂(Mensa)や学生向けの安いトラットリアで食事を済ませると、1食あたりの費用がかなり抑えられます。
  4. 市場・青空市で旬の食材をゲット
    新鮮な食材を安く手に入れて、しっかり自炊すれば健康面でも安心。慣れれば値段交渉もできるので、生活費の大幅削減につながるでしょう。

通信費を節約するコツ

  • 格安SIMを検討
    • 「Iliad」「Ho. Mobile」「Kena Mobile」など、月10~15ユーロほどで大容量データプランを利用できる格安SIMが増えています。大手キャリアと比較して通信速度や対応エリアに違いがあるため、住む地域の電波状況を下調べしてから契約しましょう。
  • シェアハウスでWi-Fiを共用
    • 固定回線やWi-Fiルーターの料金をみんなで割れば、個人負担はかなり軽くなります。大学や図書館、カフェで無料Wi-Fiを利用するのも手です。

交通費と教科書代の削減

  • 学割定期・若者割引
    • ローマやミラノなどでは、月30~40ユーロ程度でバスや地下鉄が乗り放題になる学割定期があります。電車での長距離移動も若者向けの割引制度があるので、乗車前に調べておきましょう。
  • 中古教科書・電子書籍
    • 授業で使う教科書は新品だと高額になる場合がありますが、中古本や電子書籍なら半額以下で手に入ることも。大学の掲示板やオンラインのフリマサイトを活用してください。

医学部生のアルバイト事情

イタリアでは学生ビザでも週20時間以内のアルバイトが認められています。しかし、医学部は講義や実習が朝から夕方まで詰まっているため、働ける時間帯が限られるのが現実です。それでも生活費の足しや語学力アップを目的にアルバイトをする留学生は少なくありません。

  • 授業スケジュールとの両立
    • 試験や実習のスケジュールが厳しい時期はシフトを減らすなど、柔軟に対応してもらえる職場を探すのがポイントです。
  • 人気のアルバイト職種
    • 飲食店スタッフ:夕方以降や週末のシフトが多く、実習後にも働きやすい。
    • 観光業関連:ホテルの受付補助やツアーガイドのアシスタントなど、日本語や英語を活かせる仕事もあります。
    • 語学系:日本語や英語の家庭教師や個人レッスンなら、イタリア語があまり得意でなくても始めやすい傾向です。
  • アルバイト探しのコツ
    • 大学の求人掲示板や留学生コミュニティのSNSをこまめにチェック。直接お店にCV(履歴書)を持参して問い合わせるのもよくある方法です。

日本との食文化の違いと食費を抑える買い物術

イタリア留学の楽しみの一つが「食」ですが、日本との違いに戸惑うこともあるかもしれません。うまく現地のスタイルを取り入れつつ、食費を抑える工夫もしていきましょう。

  • イタリアの食事リズム
    • 朝はカフェとクロワッサン程度、昼はパスタなどのプリモ、夜はメインをゆっくり楽しむのが一般的。食事時間が日本より遅いため、最初はお腹の空き具合を調整する必要があるかもしれません。
  • 市場を活用して自炊が基本
    • 青空市場には新鮮な野菜や果物が並び、値段交渉ができるところもあります。旬の食材はとくに安く手に入るので、まとめ買いして週末に作り置きすれば平日の負担も軽くなります。
  • 日本食が恋しくなったら
    • 大都市にはアジア食材店があり、しょうゆやみそ、カレールーなども手に入りますが、日本の倍以上の値段になることもしばしば。どうしても和食を食べたいときにだけ利用すると節約につながります。
  • 学生向けフードを探す
    • ピッツァのテイクアウトは1カット2~3ユーロ、1枚丸ごとでも5~8ユーロ程度でお腹いっぱい。パニーノ(サンドイッチ)も3~5ユーロでボリュームがあり、お財布にやさしいランチの定番です。

家賃や物価が高騰しているイタリアでの学生生活は、計画性や工夫が欠かせません。特に医学部は授業や実習が多い分、生活費や時間管理との両立が課題となりがちですが、事前に相場を理解し、住まいや食生活をしっかりとプランニングしておけば乗り切ることができます。イタリアならではの魅力を満喫しながら、充実した留学生活を送ってください。

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