出題トピック
生物分野では23問が出題され、各設問のトピックは以下の通りでした。
・細胞呼吸 – 2問
・水分子(化学結合とも関連) – 1問
・炭水化物分子 – 1問
・核酸 – 2問
・物質の輸送 – 1問
・細胞生物学の基本概念 – 3問
・細胞小器官 – 4問
・翻訳 – 3問
・細胞膜 – 1問
・遺伝学 – 4問
・DNA複製 1問
問題分析
今年のIMAT試験の問題はこちらからDL可能ですので、ぜひDLしてから分析の内容をご覧ください。
今年の生物は、ここ数年のIMATの中でも特に簡単でした。
ほとんどの設問が基本的な概念や定義を問うものであり、主に『細胞生物学』に重点が置かれていました。
難しい設問がなかったことに加え、「知識を活かして考える」という設問も少なく、単に知識が問われるものばかりであったため、多くの学生が高得点を取れる内容となっておりました。
IMATが公開している「出題範囲」には、人体の機能や構造に関する分野である『解剖生理学』が含まれていますが、今年はこの分野からの出題が1問もありませんでした。
(なお、昨年も数問程度の出題でした。)
『解剖生理学』という幅広い分野を「出題範囲」として指定しながら、実際の試験には一切出題されなかったため、出題数が少ない分野も勉強して高得点を狙った学生にとっては不利な結果となりました。
難易度
20問以上正解することも難しくない難易度であったため、平均点が前年と比較して大きく上がり、「生物で高得点を取ることを前提として、他の科目でどれだけ高得点が取れるか」が合否の分かれ目となる結果になりました。