ヒュマニタス大学医学部英語プログラム完全ガイド2025

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はじめに

ヒュマニタス大学(Humanitas University)は、イタリアの経済とファッションの中心地ミラノに位置する、2014年設立の国際的な私立大学です 。生命科学(Life Sciences)分野に特化しており、その最大の特徴は、世界的に評価の高いヒューマニタス研究病院(IRCCS Istituto Clinico Humanitas)と最先端の研究センターが、大学キャンパスと完全に一体化している点にあります 。このユニークな環境は、学生が理論だけでなく、日々の臨床現場や研究活動に触れながら学ぶことを可能にしています。  

同大学の英語による6年制医学部プログラム「Medicine and Surgery」は、国際的なキャリアを目指す学生から高い注目を集めています。2025年度の定員はEU学生150名、Non-EU学生50名で、世界中から優秀な人材が集まります。本記事では、この最先端の医療教育機関について、公式情報に基づき徹底的に解説します。  

大学の基本情報と教育環境

ヒュマニタス大学は、その近代的な設立背景と、教育・研究・臨床を一体化させた先進的なキャンパス設計により、次世代の医療専門家を育成するための理想的な環境を提供しています。

創立、立地、アクセス

ヒュマニタス大学は、2014年6月20日に生命科学分野に特化した私立大学として設立されました 。イタリア国内で11の病院を運営する大手医療法人「Humanitas Group」の一員であり、大学の設立そのものが、質の高い臨床、最先端の研究、そして次世代の教育という3つの要素を分かちがたく結びつけるという明確なビジョンに基づいています 。  

キャンパスの所在地は、ミラノ市中心部から南へ約10kmのピエーヴェ・エマヌエーレ市(Pieve Emanuele)です。  

ミラノ中心部からのアクセスは、公共交通機関を利用可能です 。大学は学生の利便性を高めるため、週末や夜間の交通機関に関する割引運賃の導入も検討しており、都市部との連携を強化しています 。  

キャンパスと施設

ヒューマニタス大学の教育理念は、「教育・研究・臨床の統合」であり、この思想は25,000平方メートルに及ぶ広大なキャンパス全体の設計に反映されています 。キャンパスは、病院、研究施設、そして教育施設が物理的に隣接するだけでなく、機能的にも密接に連携するようにデザインされています。  

教育施設: 講義室や研究室は最新のテクノロジーを備えています。特にマルチメディア教室には、最新のプロジェクションシステムやインタラクティブスクリーン、ワイヤレスでの共同作業を可能にするシステムが導入されており、PBL(Problem-Based Learning)などの多様な教育手法に対応できる柔軟な設計となっています 。キャンパス全体がWi-Fiで接続されており、学生はいつでもどこでも学習リソースにアクセスできます 。  

マリオ・ルッツァット シミュレーションセンター (The Mario Luzzatto Simulation Center): このセンターは、ヒューマニタス大学の教育環境を象徴する施設です。約2,000〜3,000平方メートルの広さを誇り、ヨーロッパで最も技術的に進んだシミュレーション施設の一つとされています 。ここでは、学生が安全な環境で実践的なスキルを磨くことができます。ヒューマニタス大学は、病院、大学キャンパス、シミュレーションセンター、そして解剖学研究室を一体的に統合したイタリアで最初の教育機関であり、この統合モデルは学生に比類なき実践的な学習体験を提供します 。このセンターは、その質の高さから欧州シミュレーション医学会(SESAM)の完全認証を受けています 。  

図書館 (Library): 図書館・科学文献センターは、キャンパスB棟の1階に位置しています。学生や教職員は、IDバッジで毎日午前7時から午後11時まで利用可能です 。物理的な蔵書だけでなく、UpToDate Anywhereなどの主要な医学データベース、電子ジャーナル、電子書籍といった膨大なデジタルリソースへの学内外からのアクセスを提供しています 。蔵書数や電子ジャーナル数の具体的な数値は公表されていませんが、イタリア国内の生物医学図書館ネットワークである「Bibliosan」や「SBBL」に参加しており、広範な情報アクセスが保証されています 。  

スポーツと学生団体

ヒューマニタス大学は、学業だけでなく、学生のウェルビーイングや課外活動も重視しています。

スポーツ施設とアクティビティ: キャンパス内にある学生寮「マリオ・ルッツァット・スチューデントハウス」の居住者は、寮内のジムや屋外スポーツエリアを無料で利用できます 。キャンパス全体にもスポーツエリアが設けられており、学生は気軽に運動を楽しむことができます 。大学は、スポーツイベントなどのコミュニティ活動を積極的に支援し、学生間の交流を促進しています 。  

学生団体とサポート: 大学は多文化的な環境を育むことを目指しており、学生の社会生活をサポートするための様々なサービスを提供しています 。具体的な学生団体リストは公式サイトに明記されていませんが、「ヘルスケア・クラブ」のような理論と実践を結びつける活動や、文化的な旅行、パーティーなどが企画されています 。このような活動を通じて、学生は専門知識を深めると同時に、国際的なネットワークを築くことができます。  

ヒューマニタス大学は、2014年設立という比較的新しい大学でありながら、その設立理念に基づき、意図的に設計された「目的志向の教育エコシステム」を構築しています。旧来の大学が持つような施設や学部の地理的な分散がなく、すべての機能が最先端のテクノロジーと共に一つのキャンパスに集約されている点は、21世紀の医療教育を志す学生にとって大きな魅力と言えるでしょう。

卓越した研究力と国際的評価

ヒューマニタス大学の教育の質は、その強力な研究力と、臨床現場との分かちがたい連携によって支えられています。設立からわずか10年で、数々の国際ランキングで高い評価を獲得しており、その実力は世界的に認められています。

提携病院・医療グループとの連携

ヒューマニタス大学の心臓部とも言えるのが、提携するIRCCS Istituto Clinico Humanitas(ヒューマニタス臨床研究所病院)です 。この病院は、ミラノ郊外のロッツァーノ(Rozzano)に位置し、大学キャンパスと一体化しています。  

特筆すべきは、この病院がイタリアで初めて、そしてヨーロッパでも数少ないJCI(Joint Commission International)から「アカデミックホスピタル」としての質を認証された施設であることです 。これは、臨床ケアの質が国際基準で最高レベルにあることを示しています。  

病院の規模とデータ:

  • 病床数: ヒューマニタス研究病院は、合計747床(一般病床651、デイホスピタル72、集中治療室24)を有しています 。Humanitasグループ全体では、病床数は2,000床を超えます 。  
  • 年間患者数: グループ全体で年間120万人以上の患者を治療し、約193,000件の入院と109,000件の手術を行っています 。ロッツァーノの病院単体でも、年間約45,500件の入院を受け入れています 。  
  • 専門分野: 50以上の診療科を持ち、特にがん、心血管疾患、神経疾患、整形外科、自己免疫疾患の分野で国際的に高い評価を得ています 。  

この病院と大学の密接な連携により、学生は最先端の医療現場で、現役の医師であり研究者でもある教授陣から直接指導を受けることができます 。  

研究実績の数値化

ヒューマニタス大学の研究力は、具体的な数値によって裏付けられています。その研究は、臨床現場のニーズから生まれ、基礎研究の成果を迅速に患者ケアに応用する「トランスレーショナルリサーチ」を特徴としています。

  • 研究体制: 研究センターには、世界中から集まった500人以上の常勤研究者が在籍し、38の研究室で活動しています 。  
  • 科学的生産性: 2023年には、1,857本の査読付き論文を発表し、その総インパクトファクターは14,156に達しました 。これは、研究の量と質の両方で世界トップレベルにあることを示しています。  
  • 研究の質: 国際的な大学評価機関であるCWTSライデンランキング(2022年)では、ヒューマニタス大学は「生物医学・健康科学」分野において、発表された論文が世界のトップ10%に引用される割合でEU内第1位(世界21位)にランクされました 。これは、同大学の研究が世界的に非常に大きな影響力を持っていることの客観的な証明です。  
  • 具体的な研究成果: 近年の主要な研究プロジェクトには、Gianluigi Condorelli教授が主導する、RNA治療薬を用いて心臓再生を目指す欧州共同プロジェクト「FONTANA」や、がん細胞が免疫細胞であるマクロファージを再教育するために利用する受容体を発見し、新しいがん治療法への道を開いた研究などがあります 。これらの成果は、大学が免疫学やがん、心血管疾患といった高インパクトな分野で最先端の研究を推進していることを示しています。  

主要大学ランキングにおける位置づけ

ヒューマニタス大学は、専門特化型の新しい大学であるため、その真価は総合ランキングよりも分野別のランキングでより明確に示されます。特に医学分野での評価は傑出しています。

ランキングカテゴリーイタリア国内順位世界順位
QS世界大学ランキング2025総合公式情報なし公式情報なし
QS世界大学ランキング2025医学分野公式情報なし公式情報なし
THE世界大学ランキング2025総合第6-8位タイ251-300位
THE世界大学ランキング2025医学分野第4位151-175位
Censis 2024/2025医学部(私立)ランク外

ランキングに関する注記:

  • THEランキング: Times Higher Education(THE)の世界大学ランキング2025では、医学・健康分野でイタリア国内第4位、世界でもトップ175に入る高い評価を得ています 。特に「研究の質」と「国際性」の項目で傑出したスコアを記録しています 。  
  • QSランキング: 2025年版のQS世界大学ランキングでは、総合・医学分野ともにランクインに関する公式情報はありません 。  
  • Censisランキング: イタリア国内の大学評価で知られるCensisの2024/2025年版私立大学医学部ランキングには、ヒューマニタス大学は含まれていません 。これは、Censisが大学を規模やその他の基準で分類する独自の方法論を採用しているためと考えられ、大学の質を直接反映するものではありません。  

これらのランキング結果は、ヒューマニタス大学が特に医学教育と研究の分野で、国際的に認められた卓越した機関であることを明確に示しています。

国際医師プログラム(英語プログラム)の徹底解剖

ヒューマニタス大学の「Medicine and Surgery」プログラムは、国際的な視野を持ち、科学的探究心と臨床スキルを両立させたい学生のために設計された、革新的なカリキュラムを提供しています。

カリキュラムと教育方針

このプログラムは、2014年の大学設立と同時に開始された6年制の単一サイクル修士学位課程で、全科目が英語で教えられます 。総単位数は360 ECTS、試験科目数は29で、12のセメスターにわたって構成されています 。  

教育方針の核となるのは、学際的かつ統合的なアプローチです。理論的な知識の習得と実践的なスキルの育成を密接に連携させることを目的としています。

1-2年次(基礎医学 – Pre-clinical Phase): 最初の2年間は、人体の構造と機能、そして病気のメカニズムを分子レベルで理解するための強固な科学的基礎を築くことに専念します。

  • 主な科目:
    • 1年次: 「生体の原理(物理学、化学)」、「身体の構築(組織学、解剖学、細胞学)」、「細胞:分子とプロセス(応用生物学)」、「身体の構造(解剖学、放射線学)」、「細胞:機能と制御(生化学、人間生理学)」など 。  
    • 2年次: 「働く身体(人間生理学、生化学、神経解剖学)」、「分子医学と計算生物学(遺伝学、分子生物学)」、「疾患のメカニズム(一般病理学、免疫学、微生物学)」など 。  
  • 特徴: 1年次から「医師であること(Being a Medical Doctor)」というモジュールが導入され、医学史、生命倫理、心理学といった、医師としての人間性を涵養するための科目が早期から教えられます 。  

3-4年次(臨床前教育と臨床移行 – Pre-clinical to Clinical Transition): 3年次から臨床実習(Clerkship)が始まり、基礎医学の知識を臨床の文脈で応用する段階へと移行します 。学生はヒューマニタスグループの様々な病院で、専門のチューターの監督のもと、実際の患者と接する経験を積み始めます。  

  • 主な科目:
    • 3年次: 「病理学と診断学」、「腎臓病学と泌尿器科学」、「心血管疾患」、「頭頸部疾患」、「呼吸器疾患」、「薬理学」など 。  
    • 4年次: 「消化器病学」、「内分泌学」、「骨・関節疾患」、「感染症」、「公衆衛生と環境医学」、「生物統計学」など 。  

5-6年次(臨床実習 – Clinical Phase): 最終2年間は、より専門的な臨床分野での実習が中心となります。学生は、診断から治療計画の立案、患者管理まで、医師として必要な総合的な能力を養います。

  • 主な科目:
    • 5年次: 「臨床神経科学」、「メンタルヘルス」、「小児科学」、「産婦人科学」、「血液疾患」、「臨床・分子腫瘍学」など 。  
    • 6年次: 「救急医学」、「法医学と生命倫理」、「患者管理」、「選択科目」、そして卒業論文の作成 。  
  • 特徴: 5年次と6年次には、卒業後の医師国家試験に備えるための実践的な評価を伴う臨床研修「Tirocinio pratico-valutativo」が組み込まれています 。  

教育方法: ヒューマニタス大学は、伝統的な講義形式に留まらず、学生の能動的な参加を促す多様な教育手法を積極的に採用しています 。  

  • アクティブラーニング: PBL(Problem-Based Learning)、ケースメソッド、コンセプトマップ、ポートフォリオなどを活用し、学生が自ら問題を発見し、解決策を考える能力を養います 。  
  • 少人数教育: クラスサイズが比較的小さいため、教授陣が学生一人ひとりに目を配り、きめ細かな指導を行うことが可能です 。  

専門性を高める選択トラック/特色

ヒューマニタス大学は、標準的な医学教育に加え、学生が自身の興味やキャリア目標に応じて専門性を深めるためのユニークなプログラムを提供しています。

Virgilio Program(ヴィルジリオ・プログラム): これは、研究者としてのキャリアに強い関心を持つ学生のための、競争率の高い選抜制プログラムです 。3年次から選抜された学生は、通常のカリキュラムに加え、生物医学研究に特化した学際的なセミナーや、年間1ヶ月間の研究室での実習に参加します 。このプログラムを修了すると、通常の学位に加えて60 ECTSの追加単位が授与され、将来の研究活動において大きなアドバンテージとなります。  

Honors Track(オーナーズ・トラック): 4年次の学生を対象としたこのプログラムは、特定の臨床分野における高度な知識、スキル、能力の習得を目指します 。講義、セミナー、そしてシミュレーションセンターや解剖学研究室での実践的な演習が含まれます。  

これらの特色あるプログラムは、ヒューマニタス大学が単に医師を養成するだけでなく、将来の医学界をリードする科学者や専門家を育成するという強い意志を持っていることを示しています。


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入試制度と学費

ヒューマニタス大学の医学部に入学するためには、大学が独自に実施する入学試験「HUMAT」に合格する必要があります。ここでは、2025年度入試に関する詳細な情報と学費について解説します。

入学試験の詳細

ヒューマニタス大学の入学試験は、国公立大学で採用されているIMATとは異なり、大学独自の試験形式「HUMAT (Humanitas University Medical Admissions Test)」で実施されます 。この試験は、既存の知識量を問うのではなく、科学的思考力や論理的読解力といった、医学を学ぶ上で不可欠な能力を評価することに重点を置いています 。  

試験概要

項目詳細
形式オンライン(自宅受験)  
試験時間120分  
問題数60問(多肢選択式)  
科目配分科学的思考 (Scientific Thinking): 30問 – 数学的思考、手続的思考、視覚的思考を含む 学術的リテラシー/批判的思考 (Academic Literacy/Critical Thinking): 30問 – 批判的思考、文章読解、情報分析能力を評価  
採点方式公式情報なし ※過去の形式(正答+3点、誤答-1点、無回答0点)から変更されている可能性があるため、最新の要項を必ず確認してください。

出願資格、日程、費用

募集人数

  • EU学生:150名  
  • Non-EU学生:50名(日本からの出願者はこちらに該当)  

2025/2026年度入試日程 ヒューマニタス大学では、年に2回の受験機会が提供され、どちらか高い方のスコアを最終的な選考に利用できます 。  

  • 試験日:
    • 第1回:2025年2月5日(水)  
    • 第2回:2025年2月26日(水)  
  • 出願期間:
    • 第1回試験の出願締切:2025年1月28日  
    • 第2回試験の出願締切:2025年2月18日  
  • スコア提出期間: 2025年3月6日~3月11日(この期間に、受験したテストの中から最も高いスコアをポータルサイトで提出)  
  • 結果発表(ランキング公開): 2025年3月17日  

受験料:

  • 180ユーロ   ※この料金で2回の試験セッション両方に登録することが義務付けられています。

英語能力要件

ヒューマニタス大学の医学部プログラムはすべて英語で行われるため、高い英語能力が不可欠です。

  • 推奨レベル: CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)基準でB2レベルの英語能力を持っていることが強く推奨されます 。  
  • 証明書の提出: IELTSやTOEFLなどの公式な英語能力証明書の提出は、出願時および入学時に義務付けられていません。しかし、授業、試験、臨床実習のすべてを英語でこなすためには、B2レベル以上の実践的な英語力が必須となります。

年間授業料

授業料は、EU学生とNon-EU学生で異なります。以下は2024/2025年度の料金であり、大学は「年度による授業料の変動は、学生の経済状況に著しい影響を与えない範囲に留まる」と公表しています 。  

  • Non-EU学生:
    • 年間授業料:23,156ユーロ  
  • EU学生:
    • 家庭の経済状況(ISEP指数)に応じて4つのカテゴリーに分かれます。
      • 第1カテゴリー(ISEP < 30,000ユーロ):10,156ユーロ
      • 第2カテゴリー(ISEP 30,000~55,000ユーロ):15,156ユーロ
      • 第3カテゴリー(ISEP 55,000~80,000ユーロ):19,156ユーロ
      • 第4カテゴリー(ISEP > 80,000ユーロ):23,156ユーロ  
  • その他必要経費:
    • 上記の授業料には、寮費、食費、教材費などは含まれていません 。  
  • 支払い方法:
    • 合格後、入学手続きの際に初回の授業料として5,156ユーロを支払います。この初回支払金は返金不可です 。支払いはクレジットカードまたは銀行振込で行うことができます。  

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ミラノでの学生生活

ヒューマニタス大学での学びは、イタリアで最も国際的でダイナミックな都市の一つであるミラノでの生活と密接に結びついています。ここでは、キャンパス内外での住居オプションや生活費、そしてミラノの魅力について詳しく紹介します。

キャンパスライフと住居

ヒューマニタス大学は、学生が学業に集中できるよう、充実した住環境とサポート体制を整えています。

学生寮:マリオ・ルッツァット・スチューデントハウス (Mario Luzzatto Student House) 大学の最大の魅力の一つは、キャンパス内に近代的な学生寮があることです。

  • 施設概要: 240床のベッド数を誇る学生寮で、大学、病院、研究センターから文字通り徒歩数分の距離にあります 。部屋は家具付きのシングルまたはダブルルームで、全室に専用バスルームが完備されています。数人で共有するアパートメント形式で、共同のリビングルームとキッチンが備わっています 。  
  • 共用設備: 居住者は、自習室、ジム、屋外スポーツエリア、テレビルーム、ランドリールーム、共用キッチン、カフェテリアなどを無料で利用できます 。  
  • 年間費用(2024/25年度参考): 部屋のタイプによって料金が異なります。料金には光熱費や各種サービスが含まれます。
    • ダブルルーム:9,515ユーロ
    • シングルルーム(キッチン共有):11,495ユーロ
    • シングルルーム(アパート内):12,595ユーロ
    • スーペリアシングルルーム:15,070ユーロ
    • スイート:17,600ユーロ  
  • 申請方法: 寮の運営はCamplusという外部機関が行っており、申請や問い合わせは直接Camplusに行います。連絡先は humanitas.college@camplus.it です 。  

民間賃貸 キャンパス外での生活を選ぶ学生のために、近隣エリアやミラノ市内には多くの賃貸物件があります。

  • ピエーヴェ・エマヌエーレ(大学周辺): 大学が位置するこのエリアは、ミラノ市内に比べて家賃が手頃です。シングルルームの場合、月額400〜600ユーロ程度から物件を見つけることが可能です 。  
  • ミラノ市内: ミラノはイタリアで最も家賃が高い都市として知られています 。市内でアパートをシェアする場合、シングルルームの家賃相場は月額600〜950ユーロ程度です 。  

月間生活費の目安(住居費除く):

項目目安費用(月額)
食費200 – 300ユーロ  
交通費22ユーロ(27歳未満学生パス)  
その他(交際費、雑費など)100 – 250ユーロ  
合計約322 – 572ユーロ

ミラノの魅力

ミラノは人口約140万人のイタリア第2の都市で、経済、ファッション、デザインの中心地として世界的に有名です 。  

  • 気候: 気候は大陸性で、夏は暑く湿度が高い日が続き、気温が30℃を超えることもあります。冬は寒く湿度が高いのが特徴です 。  
  • 治安: ミラノは全体的に安全な都市ですが、スリや置き引きといった軽犯罪は観光地(ドゥオーモ広場周辺など)や公共交通機関、中央駅周辺で頻繁に発生するため、常に注意が必要です 。貴重品の管理には特に気をつけましょう。  
  • 交通インフラ: 市内の移動には、ATM(ミラノ市交通局)が運営する地下鉄、トラム、バスが非常に発達しており、信頼性が高いです 。27歳未満の学生は、月額22ユーロで市内交通網が乗り放題になるお得なパスを利用できます 。  
  • 国際性と文化: ミラノは非常に国際的な都市であり、世界中から人々が集まります 。ビジネスや観光の場面では英語が広く通じますが、日常生活や特に臨床実習で患者さんとコミュニケーションを取るためにはイタリア語の習得が重要です。大学では無料のイタリア語コースも提供されています 。  

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まとめ

本記事では、ミラノ近郊に位置する私立大学であるヒューマニタス大学の英語医学部プログラムについて、大学の公式情報、政府機関のデータ、国際的なランキング情報といった信頼性の高い情報源のみに基づき、その詳細を解説しました。

ヒューマニタス大学は、最先端の研究病院と完全に一体化したユニークなキャンパス環境と、国際的に高く評価される卓越した研究力という点で、他の多くの医学部とは一線を画しています。設立からわずか10年で世界トップクラスの評価を確立し、特にTHE世界大学ランキングの医学分野ではイタリア国内第4位にランクされるなど、その教育と研究の質は客観的に証明されています。

これらの特徴から、ヒューマニタス大学は、将来的に臨床と研究の両分野でグローバルに活躍することを目指す学生にとって、理想的な選択肢となっています。大学独自の入学試験「HUMAT」は知識偏重ではなく思考力を問うものであり、早期からの臨床経験や豊富な研究機会は、次世代のリーダーとなる医師を育成するための最適な環境と言えるでしょう。

当校では、最新の大学情報はもちろん、合格者の実体験や現地病院の事情などを総合して、志望校選びや入試対策をサポートしています。無料の個別相談会も随時実施しております。「直接話を聞いてみたい」という方はお気軽にお申し込みください。複雑な出願手続きや受験準備を円滑に進めるためのアドバイスはもちろん、現地での生活サポートや卒後の進路に関する情報もお伝えいたします。

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参考文献

  1. Humanitas University Official Website
  2. Humanitas Research Official Website
  3. IRCCS Istituto Clinico Humanitas Official Website
  4. Italian National Agency for the Evaluation of Universities and Research Institutes (ANVUR)
  5. World Federation for Medical Education (WFME)
  6. Educational Commission for Foreign Medical Graduates (ECFMG)
  7. Times Higher Education (THE) World University Rankings
  8. Censis – Classifica Università Italiane
  9. Azienda Trasporti Milanesi (ATM) – Milan Public Transport