【英語×イタリア語】:イタリア医学部生の言語学習

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イタリアの英語医学部を目指している皆さん、こんにちは!海外で医学を学ぶなんてワクワクしますよね。ただ、入学やその後の学生生活には英語力とイタリア語力の両方が欠かせません。「英語で授業を受けるからイタリア語はいらないんじゃ?」と思うかもしれませんが、実は臨床実習や日常生活でイタリア語は必須なんです。この記事では、日本人学生向けに英語・イタリア語の効果的な勉強法を詳しく解説します。それぞれの言語の必要レベルから勉強スケジュールの立て方、実践的な練習方法まで盛りだくさんです。ぜひ参考にしてみてください!


英語力の必要レベルと試験対策

まずは英語力について。イタリアの英語医学部では授業や試験のほぼすべてが英語で行われます。そのため、大学が求める英語力の目安としては少なくともCEFRでB2程度以上(いわゆる上級手前の中上級レベル)が必要です。これは日本の英検準1級やIELTSで5.5〜6.0、TOEFL iBTで72〜80点程度に相当します。ただし実際には、より高い英語力(例:IELTSで 6.5~7.0、TOEFL 90~95点前後)を目指すのが理想的とされています。そのくらいの力があれば、入試であるIMAT※にも安心して臨めますし、入学後の授業についていくのも楽になります。

※IMAT: イタリア国立大学の医学部英語コース共通の入学試験(International Medical Admissions Test)。試験自体が英語で実施されるため、高度な英語読解力・理解力が求められます。なお、多くの国立大学ではIMATのスコアが英語力の証明にもなり、IELTS等の提出は免除されます(一部の国公立大学では別途IELTS/TOEFLスコア提出が必要な場合あり)。

IELTS/TOEFL試験対策のポイント

英語試験の勉強法について、IELTSやTOEFLではリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能すべてが測定されます。それぞれ効率的な勉強法を押さえて対策しましょう。

  • リスニング: 日常的に英語を「耳に慣れさせる」ことが大切です。公式問題集の音源を繰り返し聞いて試験形式に慣れるのはもちろん、洋楽や英語の映画・ドラマを使って楽しみながら英語耳を鍛えましょう。歌の歌詞や映画のセリフを真似して音読すると、リスニング力と発音の両方に効果があります。よりアカデミックな音声に触れたい人はTED Talksの視聴もおすすめです。なお、IELTSリスニングではイギリス英語寄りの発音だけでなくオーストラリアやアイルランドのアクセントも流れることがあるので、様々な英語に触れて耳を慣らしておきましょう。
  • リーディング: 読解力向上には多読が効果的です。過去問演習で速読力を鍛えつつ、興味のある英語記事を幅広く読みましょう。特に科学や医療系のトピックは入試でも頻出なので、National GeographicやScientific Americanといった一般向け科学雑誌のサイトで記事を読むのがおすすめです。専門用語やトピックに慣れることで、試験本番の文章にも動じなくなります。また、ボキャブラリー強化も忘れずに。市販の単語帳(例:「実践IELTS英単語3500」など)を使って医学部入試で頻出の単語を押さえておきましょう。
  • スピーキング: 日本にいると英語を話す機会は少ないですが、工夫してアウトプット練習をしましょう。おすすめはシャドーイングと独り言練習です。シャドーイングとは、英語音声を聞きながら後を追って声に出す練習法で、発音やイントネーションの矯正に効果的です。独り言練習は、日常生活の中で見たり思ったりしたことを即興で英語にしてみる方法です。例えば朝起きたときに「今から朝ごはんを食べよう」と英語でつぶやくなど、簡単なことで構いません。最初は言葉に詰まるかもしれませんが、続けるうちにスムーズに口から英語が出るようになります。さらに余裕があれば、オンライン英会話や言語交換アプリ(後述)でネイティブや他の学習者と話す機会を作ると実践的です。
  • ライティング: ライティング力は地道な練習で伸びます。IELTSならTask 1, Task 2の形式に沿って、自分でエッセイやグラフ説明文を書いてみましょう。最初は制限時間を気にせず、構成(イントロ・ボディ・結論)を意識して書き、可能なら英語の先生や上級者に添削してもらいます。添削が難しければ、インターネット上の無料ツール(Grammarlyなど)で文法ミスをチェックするのも有効です。また、お手本をたくさん読むことも大事。高得点者のエッセイ例や過去のモデルアンサーを読んで表現や論理展開を学び、自分の文章に取り入れてみましょう。

おすすめの教材・オンラインリソース

英語力を効率よく伸ばすには、良質な教材やオンラインリソースを活用しましょう。以下にいくつかおすすめを挙げます。

  • 公式問題集: 最も信頼できるのは試験の公式問題集です。IELTSならケンブリッジ大学出版の過去問題集シリーズが定番です。「問題を作っている機関が出している公式教材を使う」のが一番の近道と言われるほどで、最新バージョンを使って繰り返し演習するのがおすすめです。公式問題集で出題傾向や時間配分に慣れておきましょう。
  • 単語帳&学習アプリ: 前述の「実践IELTS英単語3500」のような試験特化型単語帳は語彙強化に役立ちます。また、スマホアプリのmikan(マイ単語帳機能に医学単語あり)やAnki(自作の単語カードを作成可能)もスキマ時間の学習に便利です。通学時間に単語アプリで復習するなど習慣化しましょう。
  • リスニング強化サイト: BBC Learning EnglishやVOA Learning Englishは、英語学習者向けのニュース音声でリスニング教材として優秀です。スクリプト(台本)も公開されているのでディクテーション練習にも使えます。TED公式サイトも字幕付きでスピーチ動画を提供しており、高度な内容に挑戦できます。
  • スピーキング練習コミュニティ: ItalkiやCamblyといったオンライン英会話プラットフォームでは、好きな時間に外国人講師と話す練習ができます。価格はかかりますがマンツーマンで弱点を指摘してもらえるのが利点です。無料でやりたい場合はTandemやHelloTalkなどの言語交換アプリがおすすめです。後述するように、同じ興味を持つ学習者同士で教え合うことでお互いのスピーキング力を伸ばせます。

ポイント: 英語力は一朝一夕では伸びません。日々コツコツとリスニング・読解・単語暗記・英作文を継続しましょう。試験直前期は模擬試験形式の練習を通じて時間配分にも慣れておくと安心です。地道な努力がスコアアップと実力向上につながります。


イタリア語の習得方法

次にイタリア語力についてです。英語で授業が行われるとはいえ、イタリア語ができると生活の質が格段に向上することは現地の学生たちが口を揃えて言っています。病院実習が始まれば患者さんや医療スタッフとの会話はイタリア語になりますし、日常生活でもイタリア語ができれば困る場面は減ります。イタリア現地にいるメリットを最大限に活かし、積極的にイタリア語習得に取り組みましょう。

現地学習+独学のススメ

「現地に住めば自然と話せるようになるでしょ?」と思うかもしれませんが、受け身の姿勢では意外と上達しないので注意が必要です。実際、イタリアに何年も住んでいても意図的に勉強しないと簡単な会話すらままならない学生もいます。英語医学部の留学生は授業も友人との会話も英語が中心なので、放っておくとイタリア語学習が疎かになってしまいがちです。そうならないために、意識的なイタリア語の勉強と日常での実践を組み合わせましょう。

  1. まずは基礎固め: 現地入りする前、できれば日本にいる段階からイタリア語の勉強を始めておくのがベストです。出発まで時間があるなら、週に数時間でもいいので基礎文法と基本単語を身につけましょう。「でも、イタリアに行けるかまだ分からないのに勉強するのは…」と思うかもしれません。しかし新しい言語を学ぶこと自体に損はありませんし、仮に進学先が変わっても語学力は一生の財産になります。渡航前から少しずつ始めておけば、イタリア到着後の伸びも早くなります。
  2. 語学学校に通う: イタリアに着いたら、まず語学学校や大学附属のイタリア語コースに通うのも効果的です。多くの大学では留学生向けに1年次からイタリア語の授業を用意しており、基礎を学ぶ良い機会になります。民間の語学学校に通う留学生も多く、「毎週○曜日の午後は語学クラス」などルーティン化すれば強制力が働いて継続しやすいです。授業料はかかりますが、その分「元を取ろう」と頑張れるというメリットもあります。初心者のうちは文法の体系を教わったり初歩的な会話練習をしたりする場として語学学校は最適でしょう。また語学学校でクラスメイトになった他国の留学生と友達になれるので、最初の仲間作りにもなります。

豆知識: 大学によっては学生向けに無料または格安のイタリア語コースを開講していますし、街のボランティア団体が留学生や移民向けに無料教室を提供している場合もあります。予算が限られる人は現地で「Italian course free」「volunteer Italian class」など探してみると良いでしょう。

  1. 語学学習アプリを活用: スキマ時間の学習にはアプリも便利です。Duolingoはゲーム感覚で基礎単語やフレーズを覚えられる人気アプリで、イタリア語初学者の入門に適しています。ただし内容がやや易しいので、中級以上を目指すならBusuuなどより充実したアプリが一押しです。Busuuではネイティブ話者が学習者の回答を添削してくれる機能があり、実践的な練習ができます。他にもBabbelなどイタリア語コースのあるアプリはいくつかあります。一日に覚える単語数やレッスンを自分でノルマ設定し、毎日継続学習すると着実にボキャブラリーが増えていきます。
  2. インプット: 語学習得には「とにかくその言語に触れる時間を増やす」戦略も重要です。少し難しい内容でも構わないので、イタリア語の音や文字にできるだけ多く触れるよう心がけましょう。例えば通学・通勤中や家事の最中はイタリア語のポッドキャストや音楽を流してみる、夜リラックスする時はNetflixでイタリア語音声&字幕に切り替えて海外ドラマを観る、興味のある分野のイタリア語YouTube動画を流し聞きする等、工夫次第でインプットの機会は作れます。最初は何を言っているかほとんど分からなくても大丈夫です。繰り返し聞いたり読んだりしているうちに「だいたいこんな話かな?」と掴める部分が増えてきますし、知らない単語も文脈から推測できるようになります。それに、大量のインプットは語感を鍛え、アウトプット(話す・書く)に繋げるための土台になります。少し退屈に感じるかもしれませんが、コツコツ続けることである日突然「聞き取れる!」「読める!」という瞬間がやってきます。
  3. アウトプットの場を作る: インプットだけでなく、自分で話す・書くアウトプットもバランス良く取り入れましょう。言語交換(タンデム)に参加するのは話す練習に最適です。現地には大学の言語交換イベントや、ESN(欧州学生ネットワーク)など留学生向けの交流会があります。例えば「タンデムパートナーを募集しているイタリア人学生を見つけて、お互いの言語を教え合う」という取り組みも盛んです。また日常生活で積極的にイタリア語を使うことも大事です。スーパーやカフェでは店員さんにイタリア語で話しかけてみる、大学でもイタリア人のクラスメイトに挨拶してみるなど、小さなことから実践してみましょう。最初は拙いイタリア語でも、現地の人と実際に通じると自信がつきますし、「もっと話せるようになりたい!」というモチベーションアップにも繋がります。

ポイント: イタリア語習得には「受動的な学習(インプット)と能動的な練習(アウトプット)の二本立て」が有効です。語学学校やアプリで基礎を学びつつ、日々の生活を通じて生きた言葉を身につけましょう。最初は大変でも、イタリア語がわかるようになると現地での生活がぐっと楽しくなりますよ!


医学用語の学習

医学部に進学するにあたり、専門的な医学用語への対応も欠かせません。授業自体は英語で行われますが、医学の講義では普段の会話では出てこない専門単語が飛び交います。また、病院実習で患者さんや医師とやりとりする際にはイタリア語の医学用語を知っておく必要があります。ここでは医学英語・医学イタリア語の基礎知識や勉強法についてまとめます。

医学英語の基礎固め

英語で医学を学ぶ以上、医学英語に慣れておきましょう。幸い、多くの医学用語はラテン語やギリシャ語起源で国際的に共通しているため、英語とイタリア語で単語が似ている場合が多いです。例えば「解剖学」は英語でanatomy、イタリア語でanatomiaのように語尾が少し変わるだけだったりします。まずは以下のような基本的な医療単語を英語で言えるようにしてみましょう:

  • Doctor(医師)、Nurse(看護師)、Patient(患者)、Hospital(病院)、Clinic(診療所)、Emergency Room(救急室)
  • Heart(心臓)、Liver(肝臓)、Lung(肺)など主要な臓器の名称
  • Fever(発熱)、Cough(咳)、Pain(痛み)といった症状の表現
  • Cancer(癌), Diabetes(糖尿病)など主要な疾患名
  • Treatment(治療)、Surgery(手術)、Prescription(処方)などの医療行為・関連用語

上記はほんの一例ですが、これら基本語彙は英語圏の教科書や講義で頻繁に出てきます。日本の高校までの英語教育では扱わない単語ばかりなので、進学前に目を通しておくと良いでしょう。幸い、近年は医学英語に特化した単語帳や書籍も市販されています。例えば「医学英単語○○」「医療英語ハンドブック」などがあり、症状や疾患、解剖学用語などカテゴリー別に学べるようになっています。まずはこうした教材を活用して頻出の医療用語をインプットしましょう。

また、英文の医学記事に触れるのも効果的です。興味のある分野のニュース(例:COVID-19に関する記事や最新医療技術のニュース)を英語で読んでみると、専門用語の使われ方や文脈での意味をつかむ練習になります。専門誌は難しく感じる場合、WebMDやMedical News Todayのような一般向け医療情報サイトの記事から始めると良いでしょう。分からない単語があればメモしておき、あとで調べたりイタリア語訳を確認したりすると語彙が定着します。

イタリア語の医学用語習得

次にイタリア語の医学用語です。臨床現場ではイタリア語が中心になるため、B1レベル程度のイタリア語力に加えて基本的な医療用語を知っていることが求められます。多くの大学では3~4年次の病院実習が始まる前にB1レベルのイタリア語力を身につけることが義務付けられています。B1とは中級程度で、「患者さんに簡単な質問をして症状を聞き取れる」「医師の指示を大まかに理解できる」くらいのイメージです。具体的にはイタリア語で診療に必要な表現を習得しておく必要があります。

  • 患者への質問例: 「どこが痛みますか?」(Dove sente dolore?)、 「いつから症状がありますか?」(Da quando ha questi sintomi?)など、問診で使う表現。
  • 基本的な症状: 発熱(febbre)、咳(tosse)、吐き気(nausea)、めまい(capogiro)など。
  • 頻出の臓器・部位: 心臓(cuore)、肺(polmone)、胃(stomaco)、頭蓋骨(cranio)など。
  • 一般的な病名: インフルエンザ(influenza)、肺炎(polmonite)、骨折(frattura)、高血圧(ipertensione)など。
  • 医療スタッフとのやりとり: 「血圧を測ります」(Misuriamo la pressione)、 「点滴を準備してください」(Prepara la flebo, per favore)等のフレーズ。

これらは一度に全部覚える必要はありませんが、実習前までに徐々に習得していきたい単語・表現です。大学のイタリア語コースや自主学習で、少しずつボキャブラリーを増やしましょう。おすすめは、日本語→英語→イタリア語の順で覚えていくことです。まず日本語の「発熱」に対して英語でfever、イタリア語でfebbreというように対訳をセットで覚えると効率的です。英語とイタリア語で似ている単語も多いため、英語経由で覚えると関連づけやすいという利点もあります。

役立つ教材・リソース: イタリア語の医療用語については、イタリアで医療従事者向けの語学コース教材が存在します。例えば「Italiano Medico(イタリア語メディコ)」というフレーズ集や、外国人医学生向けの医学用語集などが利用できます。また、イタリア語版Wikipediaで病気や解剖学のページを読んでみるのも勉強になります(専門用語の説明がイタリア語で読めるので理解が深まります)。さらに、病院実習が始まったら配属先の指導医やチューターにお願いして、「この処置はイタリア語で何と言うのか?」と直接教えてもらうのも良いでしょう。現場で覚えた言葉は記憶に残りやすいです。

ポイント: 医学用語は覚える量が多く大変ですが、日英伊のトリプル対応表を自作するなど工夫してコツコツ取り組みましょう。例えばノートに「腹痛 – abdominal pain – dolore addominale」のように日本語・英語・イタリア語を書き出しておけば、あとで見返す際にも便利です。授業で出会った専門用語はその都度チェックし、自分だけの医学用語集を作るつもりで継続すると、数年後にはかなりの語彙力になっているはずです。


実践的な言語習得のための環境作り

最後に、語学上達には自分を取り巻く環境も大きく影響します。教科書やアプリだけでなく、日常そのものを学びの場にしてしまいましょう。ここではイタリアでの留学生活を最大限に活かして英語・イタリア語を伸ばすための環境作りのヒントを紹介します。

大学や現地コミュニティで積極的に交流する

現地の人々との交流ほど実践的な練習はありません。せっかくイタリアという語学環境にいるのですから、引っ込み思案にならず積極的に飛び込んでみましょう。

  • イタリア人学生との会話: 同じ大学にはイタリア人の医学生もたくさんいます。英語コースの留学生だからといって固まらず、ぜひ現地の学生に話しかけてみてください。「次の授業ってどの教室だっけ?(Sai in che aula sarà la prossima lezione?)」など些細なことで構いません。ランチ休憩に「一緒に食べよう」と誘ってみるのも良いですね。最初は緊張しますが、勇気を出して話してみると案外優しく受け入れてくれるものです。イタリア人はフレンドリーな人が多いので、拙いイタリア語でも耳を傾けてくれるでしょう。こうした日常会話の積み重ねが、生きた表現の習得につながります。
  • 医療現場での実地練習: 学年が上がり病院実習が始まったら、医療現場こそ語学力を鍛えるチャンスです。積極的に患者さんとの会話にチャレンジしましょう。もちろん専門用語が飛び交う難しい場面もありますが、先輩や指導医のやり取りを観察しながら、自分も挨拶や簡単な問診からやってみます。例えば病棟で患者さんに「調子はいかがですか?」(Come sta oggi?)と声をかけてみるだけでも、実践的な勉強になります。最初は理解できなかった言葉も、毎日聞いているうちに少しずつ分かるようになってきます。現場では失敗もありますが、失敗から学ぶことで語学力は飛躍的に伸びます。幸い、多くの大学では実習開始前にB1レベルのイタリア語力習得が義務付けられており、語学面でサポートも受けられるので安心です。
  • 留学生コミュニティに参加: 大学内外には留学生同士のコミュニティもあります。例えば各大学の留学生協会や、都市ごとの日本人留学生の集まりなどです。こういったコミュニティでは情報交換はもちろん、お互いの語学の悩みを相談したり、一緒に勉強会を開いたりすることもできます。同じ目標を持つ仲間がいると心強いですよね。SNSで「〇〇大学 留学生」「イタリア 医学部 日本人」など検索するとグループが見つかることがあります。また、Facebookの国際医学生グループや、LINEの在伊日本人コミュニティなども活用してみましょう。英語学習に関する情報も共有できますし、何より「自分だけじゃないんだ」という安心感が得られます。

SNSやオンラインを活用する

語学の環境作りはオフラインだけでなくオンラインも大切です。SNSやインターネットを活用して、常に英語・イタリア語に触れる工夫をしましょう。

  • SNSを英語・イタリア語で発信: 普段使っているTwitterやInstagramで、英語やイタリア語で発信してみましょう。難しく考えず、今日の出来事を短い文で投稿するだけでOKです。例えば英語で「Studying anatomy… so much to memorize!(解剖学の勉強、中覚えること多すぎ!)」とつぶやいてみたり、イタリア語で「Oggi ho provato a parlare in italiano con i miei compagni di classe.(今日はクラスメートにイタリア語で話しかけてみた。)」と日記感覚で投稿してみたり。SNS上で同じように語学学習している人と繋がれば、励みにもなります。ただし日本語訳も一緒に書いてしまうと自分が甘えてしまうので、あえて目標言語のみで書くのがポイントです。
  • 有益アカウントをフォロー: Twitter等では「#英語学習」「#イタリア語学習」といったハッシュタグで情報収集できます。英語の豆知識やフレーズを紹介してくれるアカウント、イタリア語の単語クイズを出してくれるアカウントなど、フォローしてタイムラインに流れてくるようにしましょう。移動中などに何気なくSNSを見ている時間も学習時間に変わります。YouTubeでも英語・イタリア語学習者向けのチャンネルを登録しておくと暇なときにサッと見られて便利です。
  • オンラインコミュニティ: 先述の語学交換アプリや、Discord上の英語・イタリア語学習サーバーなど、オンライン上で見知らぬ学習者と交流できる場も積極的に利用しましょう。テキストチャットで気軽にやりとりしたり、音声チャットでおしゃべりしたりと、自分のペースで参加できます。匿名性がある分、最初の一歩も踏み出しやすいです。「話すのはまだ自信がない」という人は、チャットで文章を書く練習から始めるのも良いですね。

ポイント: 自分の周りを英語とイタリア語で埋め尽くすイメージで、環境を整えていきましょう。ポスターやメモをイタリア語で書いて部屋に貼る、小説やマンガもたまには英語版で読んでみる、スマホの表示言語をイタリア語に設定してみる等、ちょっとした設定変更も効果があります。語学は「習うより慣れろ」です。最初は違和感があっても、習慣になれば気にならなくなります。楽しみながら自分だけの英語・イタリア語環境を作り上げてください。


おわりに

長くなりましたが、イタリアの英語医学部を目指す日本人学生向けに、英語力とイタリア語力の向上方法を総合的にまとめました。英語もイタリア語も、目標に向かって努力する皆さんをきっと裏切りません。語学試験の高得点は合格への大きなアドバンテージになりますし、現地でイタリア語を話せるようになると勉強も生活も何倍も充実します。実際に今イタリアで学んでいる先輩たちも、最初は皆ゼロから語学を身につけてきました。焦らず、自分のペースで、一歩一歩前進していきましょう。

当校では、最新の大学情報はもちろん、合格者の実体験や現地病院の事情などを総合して、志望校選びや入試対策をサポートしています。無料の個別相談会も随時実施しております。「直接話を聞いてみたい」という方はお気軽にお申し込みください。複雑な出願手続きや受験準備を円滑に進めるためのアドバイスはもちろん、現地での生活サポートや卒後の進路に関する情報もお伝えいたします。

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