はじめに
ボローニャ大学、正式名称「アルマ・マーテル・ストゥディオルム-ボローニャ大学」(Alma Mater Studiorum – Università di Bologna)は、イタリアのボローニャ市に本拠を構える、1088年創立の国立大学です 。その歴史は世界最古の大学として知られ、900年以上にわたり学問の中心地として世界中の知性を育んできました 。
同大学が提供する英語による医学部プログラム「Medicine and Surgery」は、6年制の課程(であり、国際的な舞台で活躍できる医師の育成を目的としています 。2023年度入試では、EU圏内学生が97名、日本を含むEU圏外学生が20名という非常に競争率の高い定員枠が設定されました 。
大学の基本情報と教育環境
創立、立地、アクセス
ボローニャ大学は1088年、特定の創設者によるものではなく、法学を学ぶ学生たちが自らギルド(universitas scholarium)を結成し、教授を雇用するという形で自然発生的に誕生しました 。この「学生が主体」という起源は、自由な学問探求を重んじる大学の精神として今なお受け継がれています。
大学のメインキャンパスはボローニャ市内の歴史地区、特にVia Zamboni周辺に広がっていますが、医学部の主要な教育施設は、大学の主要提携病院であるサン・オルソラ・マルピーギ総合病院(Policlinico di Sant’Orsola-Malpighi)の敷地内およびその周辺に集約されています 。講義室はVia Massarenti、Via San Giacomo、Via San Vitaleなどに点在しており、学生は歴史的な建造物と最先端の医療施設が融合した環境で学びます 。
ボローニャ中央駅からはバスやタクシーで容易にアクセス可能で、所要時間は約15〜20分です。イタリアの主要都市ミラノやフィレンツェからは高速鉄道を利用して約1〜2時間で到着でき、国内外からのアクセスも非常に良好です。
キャンパスと施設
大学の教育理念は、そのラテン語のモットー「Alma Mater Studiorum(学問の育む母)」に象徴されています 。この理念は、単に知識を授けるだけでなく、学生一人ひとりの才能を育み、社会に貢献する人材を育成するというコミットメントを表しています 。
キャンパスは特定の場所に囲い込まれたものではなく、ボローニャの街全体に溶け込んでいます。医学部の講義室は複数の歴史的建造物内に分散していますが、内部は現代的な教育に対応できるよう改装されています 。
特筆すべきは、大学の図書館システム(SBA)の充実度です。学生は、70,000誌を超える電子ジャーナルと380以上の学術データベースにオンラインでアクセスできます 。この膨大なデジタルリソースは、最新の医学研究に触れ、エビデンスに基づいた学習を進める上で不可欠なツールです。物理的な図書館も市内に多数存在し、静かな学習環境を提供しています 。
学生生活を支える施設も充実しており、大学食堂(canteen)では手頃な価格で栄養バランスの取れた食事をとることができます 。また、市内各所に自習室が設けられているほか、大学が運営するジム「Alma Gym」も利用可能です 。
スポーツと学生団体
ボローニャ大学は、学業だけでなく課外活動も非常に活発です。大学のスポーツ部門であるCUSB(Centro Universitario Sportivo Bolognese)は、学生や教職員に対して非常に幅広いスポーツ活動を割引価格で提供しています 。陸上競技、水泳、サッカー、バスケットボールといった一般的なスポーツから、武道、ダンス、アルティメットフリスビーまで、多種多様なコースやチームが存在し、初心者から競技レベルの選手までが活動しています 。
文化活動や学生間の交流を促進する学生団体も数多く存在します。大学が公式に認定している団体リストには、イタリア医学生事務局(SISM Bologna)や、留学生のサポートを行うエラスムス・スチューデント・ネットワーク(ESN Bologna)などが含まれており、日本人学生も容易に参加し、国際的なネットワークを築くことができます 。また、900年以上の歴史を誇る大学合唱団・オーケストラ「 Collegium Musicum」は、音楽を通じて異文化交流ができる貴重な機会を提供しています 。これらの活動は、厳しい医学の勉強の合間のリフレッシュになるだけでなく、多国籍の友人を作り、人間的な成長を促す重要な要素となっています。
卓越した研究力と国際的評価
提携病院・医療グループとの連携
ボローニャ大学医学部の臨床教育と研究の中核を担うのが、主要提携病院であるIRCCS サン・オルソラ・マルピーギ総合病院(IRCCS Azienda Ospedaliero-Universitaria di Bologna, Policlinico di Sant’Orsola)です 。この病院は、400年以上の歴史を持つボローニャ初の病院であり、今日ではイタリア最大級の総合病院の一つとして知られています 。
その規模は圧倒的で、病床数は1,374床、年間の入院患者数は約57,800人、外来サービス件数は454万件以上に達します 。この膨大な症例数は、医学生にとって多様な疾患を直接学ぶまたとない機会を提供します。
さらに重要なのは、この病院がイタリア保健省からIRCCS(Scientific Institute for Research, Hospitalization and Healthcare)という特別な認定を受けている点です。これは、高度な医療を提供するだけでなく、国際レベルの科学研究を行う機関であることを意味します。特に、ボローニャ大学病院は以下の2つの分野でIRCCSに認定されており、国内外で高い評価を受けています 。
- 移植医療および重症患者管理
- 腫瘍性疾患の統合的内科・外科的管理(がん治療)
これらの分野は、大学の研究と臨床の卓越性を示すものであり、学生は最先端の医療現場で世界トップクラスの専門家から直接指導を受けることができます。
研究実績の数値化
ボローニャ大学の研究力は、具体的な数値によって裏付けられています。大学全体として、年間平均で約11,000件の研究成果を発表しています 。国際的な競争的資金の獲得にも非常に積極的で、欧州連合(EU)の研究・イノベーション推進プログラム「Horizon 2020」では、2020年9月時点で306のプロジェクトに参画し、1億2,800万ユーロ以上の資金を獲得しています 。
医学部を構成する主要な学科である医学・外科学科(DIMEC)は、その卓越した研究実績が認められ、イタリア大学研究省(MUR)から「卓越した学科(Department of Excellence)」に選定されています 。この選定により、2023年から2027年までの5年間にわたる特別な研究資金が提供され、さらなる研究の発展が期待されています。
大学は知的財産の創出にも力を入れており、医学・バイオテクノロジー分野で数多くの特許を保有しています。例えば、診断・予後予測の精度を高める核酸の定量化法や、ダウン症候群などの治療に応用可能な化合物の開発など、基礎研究から臨床応用まで幅広い成果を生み出しています 。
主要大学ランキングにおける位置づけ
ボローニャ大学の卓越性は、国際的な大学ランキングにおいても一貫して高く評価されています。特に医学分野では、イタリア国内だけでなく世界的にもトップクラスの位置を維持しており、その教育と研究の質の高さを客観的に示しています。以下に、主要な2025年版ランキングにおける評価をまとめます。
ランキング | カテゴリー | イタリア国内順位 | 世界順位 |
QS世界大学ランキング2025 | 総合 | 第2位 | 133位 |
QS世界大学ランキング2024 | 医学分野 | 第3位 | 96位 |
THE世界大学ランキング2025 | 総合 | 第3位 | 146位 |
THE世界大学ランキング2025 | 臨床・健康分野 | 第3位 | 101-125位 |
Censis 2024/2025 | 医学部 | 第3位 | – |
これらのランキングは、ボローニャ大学が総合大学として、また医学教育の拠点として、世界的に認知されたエリート校であることを明確に示しています。QSランキングでは総合で世界133位、医学分野で96位とトップ100入りを果たしており、学術的な評判と研究の影響力の高さがうかがえます 。THEランキングでも臨床・健康分野で世界101-125位グループに位置し、その安定した実力を証明しています 。また、イタリア国内の大学評価として信頼性の高いCensisランキングでも、医学部部門で国内第3位と、国内トップクラスの評価を不動のものとしています 。
国際医師プログラムの徹底解剖
カリキュラムと教育方針
2017年に設立されたボローニャ大学の英語医学部プログラム「Medicine and Surgery」は、6年間で360ECTS(欧州単位互換制度)を取得する統合型カリキュラムを採用しています 。このプログラムの最大の特徴は、単なる知識の暗記ではなく、問題解決能力と臨床実践能力を統合的に養うことに主眼を置いている点です。
教育方針の核となるのは、統合カリキュラム(Integrated Curriculum)とPBL(Problem-Based Learning)です 。伝統的な科目別の縦割り教育ではなく、例えば「循環器系」というテーマのもとで解剖学、生理学、病理学、薬理学を横断的に学ぶ「統合コース(Integrated Course)」が多数設定されています。これにより、学生は人体のシステムや疾患をより立体的かつ臨床的に理解することができます。
さらに、1年次から臨床実習(Clinical Clerkship)が開始される点も特筆すべきです 。早期から医療現場に触れることで、学習意欲を高めるとともに、基礎医学の知識が臨床でどのように活かされるのかを具体的に学ぶことができます。プログラム全体で約1020時間に及ぶインターンシップが義務付けられており、学年が上がるにつれてその内容はより専門的かつ実践的になります 。
カリキュラムは大きく3つのフェーズに分かれています。
1-2年次(基礎医学 – Basic Medical Sciences): この段階では、人体の構造と機能を理解するための科学的基礎を徹底的に学びます。主要な統合コースには以下のようなものがあります 。
- Cellular Molecular Biology and Genetics (I.C.): 細胞生物学、遺伝学、分子生物学の基礎。
- Chemistry and Biochemistry (I.C.): 医学を学ぶ上で不可欠な化学と生化学。
- Humanities and Scientific Methods (I.C.): 医学史、生命倫理、医療統計学など、医師としての教養と科学的思考法。
- Morphology and Development (I.C.): 人体解剖学、組織学、発生学。
- Signaling Pathways in Health and Disease (I.C.): 生理学、免疫学、内分泌学など、体内の情報伝達システム。
3-4年次(臨床前教育 – Pre-clinical Education): 基礎医学の知識を土台に、様々な疾患の病態生理、診断、治療について学び始めます。この時期から臨床実習が本格化し、患者とのコミュニケーションや基本的な診察手技を習得します 。
- Pathology and Pathophysiology: 各臓器系の病理学。
- Pharmacology: 薬物動態学と薬力学。
- Microbiology and Infectious Diseases: 微生物学と感染症学。
- Clinical Clerkships: 内科、外科などの主要な診療科での基本的な実習が始まります。
5-6年次(臨床実習 – Clinical Rotations): この2年間は、大学病院でのフルタイム臨床実習が中心となります。学生は指導医のもとで医療チームの一員として働き、診断から治療計画の立案、患者管理まで、実践的な臨床能力を磨きます 。
- Internal Medicine: 総合内科、循環器、呼吸器、消化器など。
- General Surgery: 一般外科、消化器外科など。
- Pediatrics: 小児科。
- Obstetrics and Gynecology: 産婦人科。
- Specialties: 整形外科、神経学、精神医学、救急医学など、様々な専門診療科をローテーションします。
少人数制のクラス編成により、教授との距離が近く、双方向的な授業が展開されるのも大きな魅力です 。
専門性を高める選択トラック/特色
ボローニャ大学のプログラムには、学生が自身の興味やキャリアプランに応じて専門性を深めるための特色ある機会が用意されています。
解剖実習室での学習(Dissecting Room Activity): イタリアのすべての医学部で提供されているわけではない、人体解剖実習がカリキュラムに組み込まれています 。教科書や3Dモデルだけでは得られない、人体の構造に関する深い理解と、生命への畏敬の念を育む貴重な経験です。
国際的な学習環境: このプログラムの学生の50%以上が留学生であり、非常に多国籍な環境です 。世界中から集まった優秀な仲間たちと学ぶことは、医学知識だけでなく、異文化理解力やグローバルな視点を養う上で大きな財産となります。
国際交流プログラム: 大学はErasmus+プログラムをはじめとする多様な国際交流協定を結んでおり、在学中に他のヨーロッパ諸国の提携大学で学習したり、海外で臨床実習や研究インターンシップを行ったりする機会が豊富にあります 。これにより、異なる医療制度や文化に触れ、国際的な医師としてのキャリアを視野に入れた経験を積むことが可能です。
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入試制度と学費
入学試験の詳細
ボローニャ大学を含むイタリアの国立大学医学部英語プログラムへの入学は、イタリア大学研究省(MUR)が主催する統一入学試験IMAT(International Medical Admissions Test)のスコアのみによって決定されます 。大学独自の筆記試験や面接はありません。
この試験制度は、純粋な学力と論理的思考力によって合否が決まることを意味します。ボローニャ大学の非常に限られた非EU枠(2023年度は20名)を勝ち取るためには、IMATで極めて高いスコアを獲得することが絶対条件となります 。
試験概要
- 形式:マークシート方式の筆記試験(オフライン)。世界各国の指定されたテストセンターで実施されます 。
- 試験時間:100分 。
- 問題数:60問(すべて5択) 。
- 科目配分:2024年度の形式に基づくと、以下の構成となっています 。
- 読解力・一般知識 (Reading Skills and General Knowledge): 4問
- 論理的思考・問題解決 (Logical Reasoning and Problem-Solving): 5問
- 生物 (Biology): 23問
- 化学 (Chemistry): 15問
- 物理・数学 (Physics and Mathematics): 13問
- 採点方式:正答 +1.5点、誤答 -0.4点、無回答 0点。満点は90点です 。誤答には減点があるため、確信のない問題に答えるかどうかの戦略も重要になります。
出願資格、日程、費用
募集人数 2023/2024年度の実績に基づくと、定員は以下の通りです。2025年度の正式な定員はMURからの発表を待つ必要がありますが、例年同程度の規模です 。
- EU学生:97名
- Non-EU学生:20名(日本からの出願者はこちらの枠で競います)
2025/2026年度入試日程
- 試験日:2025年9月17日(火) 。この日付は大学公式サイトで確定情報として発表されています。
- 出願期間:例年7月頃にUniversitalyポータルを通じて開始されます。正確な日程は2025年夏頃にMURより発表されます 。
- 結果発表:例年10月上旬、試験日から約3週間後に発表されます 。
- 受験料:約130ユーロ(約22,000円)。支払い通貨やテストセンターの場所によって若干変動する場合があります 。
英語能力要件
入学のためには、CEFR基準でB2レベル以上の英語力が求められます 。これは、大学の講義や臨床実習、学術論文の読解に支障がないレベルです。
IMAT出願時に英語能力証明書の提出は必須ではありませんが、入学手続き時までに準備しておくことが強く推奨されます。また、IMATのスコアが同点だった場合、英語資格の保有が合否を分けるタイブレーク要素として考慮されることがあります 。
年間授業料
ボローニャ大学の学費は、その国際的な評価に比して、驚くほど手頃です。これは、同大学が国公立であり、教育の機会均等を重視しているためです。
- EU学生:家庭の所得状況(ISEEと呼ばれる指標)に応じて変動します。年間約157ユーロから最大で約4,000ユーロの範囲です 。
- Non-EU学生:日本のような非OECD諸国からの学生には、所得に関わらず一律の減額授業料(reduced fixed fee)が適用されます。2025年度の医学部(単一サイクル課程)の場合、その額は年間1,000ユーロです 。
- その他必要経費:上記の授業料に加えて、すべての学生は地域税および印紙税として年間157.04ユーロを支払う必要があります 。したがって、日本人学生が支払う総額は年間1,157.04ユーロ(約20万円)となります。
この学費は、同レベルの評価を受けるアメリカやイギリスの医学部(年間数百万円以上)と比較して、極めて低い水準です。経済的な負担を抑えつつ、世界最高峰の医学教育を受けられる点は、ボローニャ大学の最大の魅力の一つと言えるでしょう。
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ボローニャでの学生生活
キャンパスライフと住居
ボローニャでの学生生活は、学問的な刺激と文化的な豊かさに満ちていますが、特に住居探しは多くの留学生が直面する最初の課題です。
学生寮 大学は、エミリア=ロマーニャ州の高等教育を受ける権利のための機関と提携し、所得や成績基準を満たす学生向けに安価な学生寮を提供しています 。しかし、これらの寮は非常に競争率が高く、主としてイタリア国内やEUの学生が対象となるため、日本人留学生が入居するのは容易ではありません。
留学生の住居探しを専門にサポートする機関としてSAIS(Student Accommodation and Information Service)があり、短期滞在施設や民間アパートの情報提供を行っていますが、最終的には自力で探すケースがほとんどです 。
民間賃貸 ボローニャは学生都市であるため、賃貸物件の需要が非常に高く、家賃も高騰傾向にあります。特に大学周辺の歴史地区は人気が高く、早めの行動が不可欠です 。
ボローニャでの一般的な家賃相場は以下の通りです。
- サン・ヴィターレ地区(大学周辺):シングルルーム(個室)で月額400〜550ユーロ以上 。
- ボロニーナ地区(中央駅北側):比較的家賃が安く、学生に人気。月額350〜500ユーロ 。
- シェアルーム(posto letto)の場合、月額300〜450ユーロが相場です 。
月間生活費の目安(住居費除く) ボローニャでの生活費は、他のイタリア主要都市と比較すると比較的手頃です。
- 食費:自炊を中心にすれば月額200〜300ユーロ。大学食堂(Mensa)を利用すれば一食4.5〜6ユーロで済みます 。
- 交通費:27歳以下の学生向けの市バス月間パスは27ユーロです 。
- その他(光熱費、通信費、交際費など):月額150〜250ユーロ。 合計で、住居費を除いて月額400〜600ユーロ程度が目安となります。
ボローニャの魅力
ボローニャは人口約40万人の都市で、大都市の利便性と歴史的な落ち着きを兼ね備えています 。街全体が「屋根のない博物館」と称されるほど美しく、赤いレンガ屋根の街並みと総延長40kmにも及ぶポルティコ(柱廊)が特徴です。
気候:気候は温暖湿潤気候(Cfa)に属し、四季が明確です。夏は暑く乾燥し、冬は寒冷で雪が降ることもあります 。
治安:治安は概して良好ですが、観光地や駅周辺ではスリなどの軽犯罪に注意が必要です。近年、市は交通安全と生活の質向上のため、市内の多くの道路で制限速度を時速30kmにする「Città 30」プロジェクトを推進しており、より安全で歩行者に優しい街づくりを進めています 。
交通インフラ:市内の公共交通はバスが中心で、TPER社によって運営されています。非常に網羅的で、学生は割引パスを利用して安価に移動できます 。また、街はコンパクトで平坦なため、自転車が主要な移動手段として多くの学生に利用されています。
国際的な環境:世界最古の大学を擁するボローニャは、常に世界中から学生や研究者、観光客が集まる国際都市です。中心部や大学周辺では英語が広く通用しますが、日常生活をより豊かにするためには基本的なイタリア語の習得が推奨されます。日本人向けの食料品店やサービスは限られますが、国際色豊かな食文化やコミュニティがそれを補って余りあります。
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まとめ
本記事では、ボローニャの国立大学であるボローニャ大学の英語医学部プログラムについて、大学の公式情報、政府機関のデータ、国際的なランキング情報といった信頼性の高い情報源のみに基づき、その詳細を解説しました。
ボローニャ大学は、世界最古の大学としての圧倒的なブランド力とトップクラスの国際的評価、そして年間約1,157ユーロという極めて手頃な学費という、他に類を見ない組み合わせを提供しています 。さらに、イタリア最大級の大学病院との密接な連携による
実践的な臨床教育と、WFME認証による卒業資格の国際的な通用性は、グローバルな医師を目指す学生にとって大きな魅力です 。
これらの点から、ボローニャ大学は、最高の学術環境と豊かな文化の中で、経済的負担を抑えながら世界水準の医学教育を受けたいと考える、意欲的で優秀な学生にとって理想的な選択肢となっています。
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ホームページでは「イタリアの医学部に関する情報」や「当校のサービス内容」も掲載しているので、「もっとイタリアの医学部に対して知りたい」という方はぜひ一度ご覧ください。
参考文献
- University of Bologna 公式ウェブサイト
- イタリア大学研究省(MUR)
- IMAT関連情報ページ: https://www.mur.gov.it/it (最終アクセス日:2025年7月24日)
- IRCCS サン・オルソラ・マルピーギ総合病院 公式ウェブサイト
- ホームページ: https://www.aosp.bo.it/it/content/homepage (最終アクセス日:2025年7月24日)
- 認証機関
- WFME (ANVURページ): https://www.anvur.it/en/internazionalization/awards/wfme/
- ECFMG: https://www.ecfmg.org/certification/
- GMC: https://www.gmc-uk.org/registration-and-licensing/join-our-registers/eea-countries/italy (最終アクセス日:2025年7月24日)
- 大学ランキングサイト
- QS World University Rankings: https://www.topuniversities.com/universities/alma-mater-studiorum-universita-di-bologna
- Times Higher Education (THE) World University Rankings: https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/university-bologna
- Censis Ranking (大学公式ページ): https://www.unibo.it/en/university/who-we-are/rankings-what-they-are-and-how-the-university-of-bologna-fares/censis-the-university-positioning-and-the-ranking-methodology (最終アクセス日:2025年7月24日)